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自由に動く背を持つ椅子~コルビジェのスリングチェアLC1とは~
多くの独創的かつ機能性に優れた家具を創造したル・コルビジェ。 彼がデザインに関わった家具には、たびたびその特徴から取られた別名が付いていたりします。 人が何かに別名を付けたがる時って、どんなものであれ「強烈なインパクトを残した存在感あるもの」を目にするか、体感した時だと思うのです。 それほどのインパクトがあった家具には、どんな特徴があるのか。 今回は、「自由に動く背を持つ椅子」と呼ばれて長年愛されている、コルビジェのlc1スリングチェアをご紹介していきたいと思います。 スリングチェアポニースキンLC1の詳細はこちら スリングチェアLC1の詳細はこちら ◆名作、傑作と名高いスリングチェア
lc1「スリングチェア」はル・コルビジェが1928年にデザインし、現在でも根強い人気を誇るスタイリッシュな雰囲気のチェアです。 (ちなみにコルビジェのデザイン家具の名称にはよく“lc”という文字と数字が並べられますが、あれは“ル・コルビジェ”の頭文字から取られており、lc=コルビジェの家具、という意味です) 日本との関わりも深いフランスの建築家「シャルロット・ぺリアン」と、コルビジェの従兄弟でありスイスの建築家「ピエール・ジャンヌレ」との共同作品として発表されたチェアで、「sling(スリング)」とは赤ちゃんを抱く際に使用する布(抱っこ紐とは別物)のこと。 シートの背部分はリクライニングし、座った人の好みで自由自在に角度が変わります。 また、ブラックカラーのみならず、ポニースキンと呼ばれる子馬の革で作られることもありました。 コルビジェはその際、革の目の方向まで緻密に計算してデザインしていたと言いますから、その熱意たるや凄まじいものだったのだと感じさせられますね。 ◆まとめ
以上、コルビジェのデザインしていたチェアの1つ、lc1スリングチェアをご紹介してまいりました。 こちら【コルビジェのリ プロダクト家具】にてご説明させて頂いたリプロダクト製品ですが、このスリングチェアにおいても多くのメーカーからその名を冠したチェアが販売されております。 こちら【イタリアンレザーを使用したコルビジェソファの魅力】の記事の最後の方にも触れた通り、現代においてはきちんとした所から発売されるリプロダクト製品はしっかりとした作りの物の方が多い傾向にあります。 もし正規品の値段に尻込みしてしまうようでしたら、リプロダクト製品でこのデザインの機能性を満喫してみるのも手かと思われます。 偉大な発想力で数々のデザインをのこしたコルビジェのように、世間があっと言うようなアイデアが浮かぶかもしれませんよ。 関連記事 |