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タブルー・デ・クリスターロ~コルビジェのlc10テーブルとは~
あらゆる家具にマッチする――そんな魔法のようなデザインを目指したのは、最早コルビジェ家具を語るにおいては欠かせない3名。 ル・コルビジエとピエール・ジャンヌレ、そしてシャルロット・ペリアンでした。 例えば、食卓の中心であるダイニングのテーブルに。 例えば、応接室などにソファとセットで置かれるセンターテーブルに。 一切の無駄がなく、四角四面、これまでのコルビジェのデザイン家具には勿論、そのほかのモダンな家具にもぴたりと馴染む作品がこのlc10と括られるデザインのテーブルです。 脚の長さ、天板の大きさが数パターン用意され、各役割を持ったほかの家具との組み合わせを可能としたことで人気を博し、他のコルビジェ家具と同様、現代においても高い人気を誇っています。 今回は、そんなコルビジェのlc10テーブル、別名「タブルー・デ・クリスターロ」をご紹介していきたいと思います。 ◆あらゆる家具に合うテーブルLC10の詳細はこちら
天板は分厚く丈夫なガラスが使用され、4本の脚を繋ぐブラックフレームがガラス越しにアクセントとして見えるというシンプルなデザイン。 他のコルビジェ家具と比べると、この家具はより無機質というか、温度のない印象を受けるシンプルなテーブルでした。 しかし無個性とまで言えるその無機質さ、シンプルさが、かえってさまざまな家具との組み合わせに使うことを可能にしたのです。 例えばダイニングテーブルとして。 透明感のある食卓は、単純に部屋を広く見せる効果もあるので大きなサイズでも見栄えして、ビビットなカラーチェアなどともしっかり馴染みます。 例えば応接室に置くセンターテーブルとして。 勿論コルビジェのlc2、lc3ソファとは最高の相性を誇りますが、そのほか赤や青など濃い色合いを使用したファブリックソファとの相性も抜群です。 例えばテーブルではなく、おしゃれなデスクとしても。 これは変わり種の部類かと思いますが、サイズが幾通りか存在しているので、壁にくっつける形でデスクとして使用しても違和感はありません。 このように、コルビジェlc10テーブルは、そのシンプルさ故にいかようにも活用出来るテーブルとしてデザインされたのです。 ◆まとめ
以上、コルビジェのlc10テーブルについてご紹介してまいりました。
あらゆるテーマに合わせられる家具、とは、言うのは簡単ですがなかなか数多く存在しているわけでもない難しい家具です。 それを目指し、デザインし、形としてのこしていったコルビジェらは、こんな未来でも自分たちのデザインが愛されている、などと果たして予想出来ていたでしょうか。 こういった才人の話を聞けば聞くほど、当時の彼らがどのような思考でこの結果を残していったのか気になって仕方がない今日この頃です。 関連記事 |