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コルビジェのlc10

コルビジェ家具のまとめ~今日に至るまで愛され続けるデザイナーズ家具たち~

ル・コルビジェ。建築における新たな規則性を提示し、その機能美溢れるデザインから一躍有名になった、スイス生まれの建築家です。
今日では、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウスと並んで「近代建築の四大巨匠」として名を連ねています。

LC1・バスキュラント。LC2&LC3・グランドコンフォート。LC4・シェーズロング・ア・リグレージ・コンティニュ。
幻と謳われたLC5。
LC6・タブルー・デ・アビヨン。LC7・トゥールナント。LC10・タブルー・デ・クリスターロ。

これらはこれまで記事にてご紹介してきた、コルビジェ家具の名称です。
こうして見るとまるで呪文のようですし、LC5に至っては製品化されていないが故に別名が存在していません。

勿論、上記以外にもコルビジェの携わったデザイン家具は数多く存在し、そのどれもが今尚高い人気を誇る素晴らしい作品の数々として知られています。
意匠権が消失した現代では、そのデザインをより多くの人が身近に感じられるようにと、各メーカーがさまざまな素材を用いて再現・復刻し、正規品よりも安価な値段でお買い求め出来るようになりました。【リ プロダクト製品の魅力~世界から愛されるコルビジェのデザイナーズ家具~】

それらのデザインは、忘れられていくことを世界中の人々から拒まれるほどに愛されているのです。

今回はこれまでのコルビジェ家具に関する記事のおさらいをしていきながら、愛され続けるコルビジェ家具の魅力に迫っていきたいと思います。
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◆誰でも見たことがある家具「コルビジェソファ」

まずはこちら【イタリアンレザーを使用したコルビジェソファの魅力】でも取り上げたソファをご覧下さい。


LC2LC10の詳細はこちら
この形、恐らく誰もがどこかで1度は見たことがあるかと思います。
これがコルビジェ家具の中でも傑作と呼ばれ、特に人気を博しているLC2ソファです。
見た目の類似したソファに、LC3があり、こちらも衰えぬ人気を誇っています。

また、「微妙に違うがこれに似たデザインを見たことがある」という人もいるかと思いますが、それらのデザインは恐らくル・コルビジェと他2名の建築家が考案した「コルビジェソファ」のデザインが元となっているのでしょう。

何故ならこの「金属フレームに囲まれた枠に四角いクッションをはめ込んでいく」というデザインが生まれたのは、今からなんと80年以上も昔のことだからです。
彼らの機能性を重視した四角四面のデザインは、当時のほかの建築家たちのデザインとは違って異彩を放ち、抜きん出ていたと言います。

今でこそモダンインテリアのスタンダードなデザインをしたコルビジェ家具ですが、当時はまさに「新たな考え方」であり、革命だったのですね。


◆無駄を省き、緻密に計算され尽くした数々のコルビジェ家具

LC10LC10の詳細はこちら
デザインした当時は革の目の方向まで計算して作ったというLC1や、休養のための機械と称し、究極のくつろぎをデザインしたLC4、機能美に優れたLC7など、コルビジェの携わった家具は総じて彼の独自の思想の下、緻密に計算されているデザインとなっています。

無論それは個人的な理由でデザインされたソファにも当てはまることでした。
LC5、先述した幻のソファは、ル・コルビジェが自宅に置くためにデザインした、たった1つしかない、まさに「幻」のソファだったのです。
しかしそのデザインがあまりにも良かったため、今日では再現されたLC5デザインの製品が数多く販売されています。

尚、コルビジェのデザインした家具はチェアやソファだけに留まりません。
LC6のようなよりモダンなフォルムを追求したダイニングテーブルや、LC10のように、汎用性の高い究極の家具など、ほかにも数々の革命的な家具を世に送り出してきました。
そしてそれらコルビジェと銘打たれた家具は、80年を超える歴史を経て、今も尚そのモダンな佇まいと機能性が愛され続けているのです。


◆まとめ

LC2LC10の詳細はこちら
以上、これまでご紹介してきたコルビジェ家具の総集編でした。
コルビジェの魅力を良く分かって頂けたでしょうか?もし魅力を伝えられていたなら幸いです。

コルビジェ家具の話に絡め、これまでリプロダクト製品の良さ悪さ、それから気をつけたいことなども(若干くどくどしいくらいに)お話してきました。
と言いますのも、やはり数多くのメーカーが1つのデザインを数多く販売している以上、その中にはよろしくない販売の方法を取っているお店もあるのが現状でして。
疑心暗鬼を助長させるつもりもないのですが、一応お気をつけて頂きたく、しつこいくらいにご紹介させて頂いた次第です。
折角のデザイナーズ家具で、悪い思いをして欲しくはないわけです。

ご自宅に、あるいはオフィスに、現代においてもあらゆる場面で良くマッチするモダンな家具。それがコルビジェ家具です。
もし購入する決心が付いたなら、どうぞこれまでの記事にも書きました注意事項などを心に留めて吟味することをおすすめ致します。
それでは、良い家具とめぐり合うことをお祈りしておりますね。


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