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幻のソファ~コルビジェのlc5ソファとは~
コルビジェの名を冠した家具の中には、製品化しなかった幻と言われるものがあります。 lc5ソファがそれにあたり、オリジナルは何と1脚しか存在しないというまさに「幻」のソファです。 lc2、lc3とは異なり、よりシンプルさを追求した開放感溢れるデザインとなっているこのソファ。 作られたのは1934年と、上記2つのソファが作品発表されてから少し間が空いています。 lc5ソファは、ル・コルビジェが引っ越し先のパリのアパートにて自分の昼寝用にと設計した家具なのです。 このためコルビジェの家具の中では「永久欠番」とまで言われ、長らく幻のデザインとされてきたlc5ソファですが、リプロダクト製品の発展により、現在では様々なメーカーが再現・復刻という形で世に送り出しています。 コルビジェが自分の「くつろぎ」のために作り出したという至福のソファ。 今回は、その特徴をご紹介していきたいと思います。 コルビジェが昼寝のために作ったソファLC5の詳細はこちら
コルビジェのlc5ソファは、大型のデイベッドソファです。 デイベッドとは、今ではファッションなどあらゆる分野でもお馴染みの、所謂「2WAY」ソファということ。 (混同しやすいものにカウチソファがありますが、カウチソファとデイベッドの違いは脚の数。カウチソファは4本脚ですが、デイベッドはそれ以上の6本、あるいは8本脚です) 普段は座面が低く、斜めになった背もたれが快適な休息を届けるソファとして活躍してくれます。 が、この背もたれ部分のクッションは回転させてパイプフレームの向こうへと移動させることが出来、その動作1つで簡単にベッドの形に早変わりしてしまうのです。 テレビなどを見る時はソファに……ちょっと眠たくなったらベッドに……そんな快適で欲張りな使い方が出来てしまう、くつろぎには持ってこいの家具なのです。 ル・コルビジェはこのソファに座り、寝転がって、どんなことを考えていたのでしょうね。 ◆まとめ
以上、「コルビジェ家具幻のソファ」とまで言われたlc5のご紹介をしてまいりました。
lc2やlc3と比べてみると、lc5はより私的なくつろぎを得られるソファのように思えます。 人間、誰しもが人目を気にせずのんべんだらりと休んでみたい時があるでしょうから、このソファはそんな休息を与えてくれる、最高の家具なのでしょうね。 ソファからあまり立ち上がらず、ぐでっと過ごす休日もまた良いものだと思います。たまには、のお話ですが。 関連記事 |