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シェーズロング・ア・リグレージ・コンティニュ~コルビジェのlc4シェーズロングとは~
コルビジェの独特な発想力が光る、「傾きが連続的に変わる寝椅子」。 lcシリーズの中でも最高傑作と名高いこのチェアは、恐らく世界中の誰もが知る有名な家具なのではないでしょうか。 一説によると、兵士の休息中の姿から着想し、このシェーズロングを開発したとも言われているようです。 シンプルでモダンな外見、そして可動式の座面が、作品発表から時を経た現代においても快適でおしゃれだと人気を博すこの寝椅子。 今回は、このコルビジェのlc4シェーズロングについてご紹介していきたいと思います。 LC4の詳細はこちら ◆「休憩のための機械」
ル・コルビジェは度々ものを機械に例えます。 「住宅は住むための機械である」……これは今尚彼の名言として良く知られる言葉ですが、このシェーズロングにもこの機械という単語が当てはまったようです。 「休養のための機械」。ル・コルビジェは、このシェーズロングをそう称しました。 それまでの休息用の椅子と言えば、ゆらゆらと揺れるロッキングチェアが主流だったと言いますが、このシェーズロングが登場したことで、新たな休息の形、その扉が開いたのです。 その特徴的な金属のパイプフレームの曲線と、それに沿うように張られた革の優美なフォルムの上を行く作品は、今でも発表されていません。 更に驚くべきことは、実はこのデザイン、考案したのはル・コルビジェではなく、彼のアトリエに入社していたシャルロット・ペリアンだということ。 シャルロット・ペリアンはコルビジェの持つ建築に対する姿勢を忠実に守り、その結果このシェーズロングが誕生したのだといいます。 ル・コルビジェの関わった人もまた、彼の考えに強く影響され、世に多くの功績を残したのです。 「近代のダヴィンチ」ル・コルビジェは、文字通り世界中の建築に新たな息吹を運んだ偉大な存在だということが良く分かりますね。 ◆まとめ
今回はコルビジェlc4シェーズロングのご紹介をしてまいりました。 人間の体の線に合わせて作られたこの寝椅子でゆったりとくつろげれば、日々の疲れも癒せるというものです。 雑誌を読んだり昼寝をしたり。 日常の些細な休息、些細な時間にもこだわりを持てる、そんな家具を作り出したコルビジェの作品は、今日も世界中で愛され、使用されているのです。 コルビジェ家具の一端を知ってみると、何だか家具の歴史を多く見ることが出来た気がしてきませんか? モダンインテリアの先駆者とも言われるコルビジェのデザイン、これからも大切にしていきたいものですね。 関連記事 |