リビング収納家具をプロの視点でおすすめ
マンションで一番広い部屋は、言うまでもなくリビングです。
人も物も集まりますから、おのずと物で溢れて来ます。
モデルルームでは、間違いなくカッコよく収まっていたはずなのに・・・?
その原因を解明しながら、収納の解決法をさぐってみましょう。
■リビング収納はリビングだけのものではない
マンションのリビングは、ほとんどの場合LDK構造ですから、ダイニングとキッチンが続き間としてあります。
カウンターを挟んでいる場合もあり、そのまま背中がキッチンという場合もあります。
マンションのキッチンは、それでなくても狭いので、シンク周りの収納ではとうてい足りません。
計ってみたら、食器棚が入らない・・・
一戸建てなら床下収納は標準装備ですが、マンションでは付いてない方が多いでしょう。
マンション暮らしだからと言って、物や道具が少ないわけではないので、キッチンに収まり切らない物は、どうしてもLDへと出しゃばって来ます。
カウンターを越えて、LD側に食器棚のあるご家庭も少なくはないはず。
これが、リビングのインテリア計画を狂わせる原因の第1位です。
でも、せっかくのリビング。本当は、テレビボードの向かい側に食器棚にいてほしくない・・・・。インテリアを考えれば当然でしょう。
そうした場合、サイドボードに食器棚の役割も担ってもらう、というのが一般的な方法です。
目隠ししたい場合は、こんなボード。
ここでは、もっととびっきりの反則技をご紹介しましょう!
マガジンラックにキッチン収納の応援をたのむのです。
キッチン収納から溢れ出る物は、ホームベーカリーであったり、3台もあるコーヒーメーカーであったり、タコヤキ機であったり。けっこうな大物揃い。
マガジンラックなら、ボックスに余裕があるので楽勝で収納してくれます!
余った食器など、高さのない物は、100円ショップで自立式の棚を買って来て収納してしまえばいいのです。
扉を降ろせば、誰がどこから見てもブックシェルフ。
もちろん、レシピ本もご一緒にどうぞ。
♠ワンポイント:キッチンから溢れた物は「隠す収納」で
■ハイブリッドな家具
このように、収納は、大きく①見せる収納と、②隠す収納に分けることができます。
たとえば書棚は「見せる収納」の代表のようなものですが、本を「隠す収納」にしたら、読みたい本を捜すのは、とっても大変です。
それでも、来客の多い人が、“ダイエット本がズラリとリビングの書棚に並んでいる”というのも、それはそれで考えもの。
そこで、半分見せて半分見せない、という手もあります。
カラーバリエーションも豊富です。
コーディネイトに困りません。
お子様がいらっしゃるなら、低めの物で。
普段、最もリビングにいるのは、お子様なのですから。
お子様は、リビングの王様・女王様。いや、王子様?
♠ワンポイント:見せたい物は見せ、見せたくない物は見せない
■高さで分ける
どうせ見える収納なら、お子様用を下、大人用を上に上げられるシェルフはいかがでしょうか。
この系統の「見せる家具」は、奥行きがありすぎて持てますことが多いのですが、こちらは35cm。
棚板もしっかりしているので、重い本でも大丈夫です。
なにより、ガラスは他の家具とのカラーバランスを意識しなくていいので、コーディネイトが楽!
目線の高さから飾り棚として使えば、重量配分が上に偏らない形状なので、地震の時でも割と安全です。
♠ワンポイント:収納では「とりやすい高さ」を考慮に入れる
■王子様たちのための収納
忘れるところでした。
リビングがちらかる原因、第2位です。
王子様、お姫様がいらっしゃる家庭のリビングで、最も困るのが増え続けるオモチャ!
マンションのリビングの半分は、だいたい玩具に占領されます。
大きな袋に入れてしまうとか、ジュウタンごとたたみこむとか、大型ボックスに投げるように入れるとか、いろんな「隠す収納」が提案されていますが、どれもシックリきません。
奥に入った玩具は、せっかく買ったのに遊ばなくなるし、それでいて時おり思い出したように探し出すので、結局、散らばってしまうのです。
そこで、非常時にはいっきに投げ込んで移動できる、こんな収納はいかがでしょう?
これ。実はキッチンの補助収納ですが、キャスターがついていますので、ガンガン投げ込んで、アッと言う間にまとめて移動できます。
ワイヤーですから、360度、入っているオモチャを見つけることができる優れもの。
スペースが限られ、ワンフロアのマンションだからこそ活きる収納です。
兄弟がいらっしゃるのなら4段。
上2段がおにいちゃん、下2段がおじょうちゃん。
今が可愛い盛りの親御さんには信じ難いことでしょうが、お子様はすぐに成長されます。
その時、子供用の収納は、一斉に邪魔になるのですが、これなら大丈夫。
本来のキッチン収納にもどってもらえばいいのですから。
もちろん、玩具専門の“プロフェッショナル”な家具もあります。
これは隠れキャスター付き。
王子様が、ひきずって廊下を走る姿が目に浮かぶようです。
早く「おかたづけ」を覚えてくれればいいのにネ。
旦那様も・・・。
♠ワンポイント:ワンフロアだからこそ、キャスター付き家具が活きる
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