福岡県大川市は、「めざせっ！元気・快適空間　インテリアシティおおかわ」のキャッチフレーズの下、家具の生産、インテリア関係の催し事に力を入れています。
そのインテリアに対するこだわりは強く、多くの家具職人の人々が福岡県大川市に集い、日々家具の製造に励んでいるのです。

そんな地で歴史も深く、今から４６０年以上前に誕生した「大川家具」の名は「旭川家具」「飛騨家具」と並び、今や世界にも轟く有名な家具産地となりました。

大川家具の歴史の詳細は先日こちら「大川家具特集～歴史深いまち大川～」にてご紹介させて頂きましたが、この記事にも書いた通り、大川家具は高度な技術によって作られた細工、時代のニーズに合わせたおしゃれなデザイン、そして使い手の気持ちになって良く考えられた丈夫で使いやすい構造が魅力的。

今回は、今までの大川家具に関する記事のおさらいとして、長年愛され続ける大川家具の魅力を、福岡県大川市のちょっとしたお話と絡めながらご紹介していきたいと思います。

大川家具のお話に入る前に、まずは少し脱線して福岡県のお話から。
福岡県は九州地方の北部に位置しており、九州の中では最も人口が多い県です。

食の話をするならば、とっても大きい上に甘く、その美味しさから全国的に有名になったイチゴの品種「あまおう」は、この福岡県で生産されています。
また、福岡県は他県に比べると地域ごとに使われている方言が異なり、その種類が豊富であることも有名な話です。

さて、そんななか大川市は福岡県の南西に位置していて、同じく「家具の街」として多くの家具を生産しているイタリアのポルデノーネ市と姉妹都市提携をしています。

家具・建具への情熱は市内を見ても一目瞭然で、市内を少し歩けば至るところに家具関係の施設が並んでいるほど。
そしてこの福岡県大川市は、有名人も多ければ物語の舞台になることも多い場所でもあるのです。

例えば演歌歌手の大川栄策さんはこの大川市の出身ですし（大川家具の存在に因んでか、“特技はタンスを担ぐこと”で有名）、俳優の陣内孝則さんはそんな大川さんの姿をテレビで見て上京を決意したのだとか。

また、テレビドラマ化もした山田宗樹さん原作の小説「嫌われ松子の一生」では大川市が登場します。
このように、福岡県大川市は何かと話題に出てくることの多いまちなのです。

そんな福岡県大川市で作られる大川家具は、こちら「大川家具工業会～大川家具団地、エルバーレとは～」の記事でもご紹介したようなさまざまな展示場で販売されるほか、近年では通信販売にも意欲的な姿勢を見せる企業によって全国、そして世界に売り出されています。

しかし少子化による勉強机の需要の低下や、結婚の様式が変化した結果の婚礼家具需要の低下などにより、大川市周辺の家具屋・木工所では廃業などの苦境に立たされる人々も少なくありません。
それでもインテリア産業の復興を、大川家具の良さをより多くの人に知ってもらうことを、大川家具に携わる人々は目指し続けているのです。

大川家具には、家具に対する並々ならぬ情熱を注ぐ職人さんの魂が込められているように思います。

こちらの記事「おすすめ！おしゃれさ際立つ大川家具特集」では、職人さんが日々おしゃれな家具を作り続けていることに触れました。

伝統を守りながら、時代に合わせて柔軟な考え方をすることはとても大変なことです。
時期によって必要とするものは違いますし、世代が違えば嗜好だって違います。

そういった、さまざまな考えで家具を求める人々の意見に耳を傾け続け、常に時代の流れに乗った粋な家具を作り続けること。
大川家具の職人さんは、そんな難しいことに常に挑戦し続けています。

その努力の結果が、現在家具生産日本一と言われている福岡県大川市が誇る「大川家具」の人気なのです。
常に時代に合った木製家具を作り続け、売り続ける。
そうするための弛まぬ努力こそが、今までも、そしてこれからも大川家具を支えていく絶大な力となるのでしょう。

以上、福岡県大川市が誇る大川家具のおさらいとして、各記事をご紹介してまいりました。

もし今回の記事で大川家具に興味が出た方がいらっしゃいましたら、是非通販などのサイトを見てみて下さい。
先述した通り、近年の大川家具は各企業が通信販売の方に力を入れている傾向にあるので、きっとお好みの家具が見つかることでしょう。
勿論、近場であれば展示場にも足を運んでみると、インテリアのお手本がずらりと勢ぞろいしてあなたを待っていますよ。