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![]() ◆インテリアはまずテイストを決める。インテリアテイストの種類あれこれ
インテリアとは、室内空間を占めるあらゆるもの、テーブルや椅子、照明やカーテンといった室内装飾品を意味します。
部屋作りをはじめるにあたっては、まず部屋全体のスタイルを決め、それに合わせた装飾品を選ばなければなりません。
インテリアスタイルには非常に多くのものがあります。よく知られているものとしては、ナチュラル、クラシカル(トラディショナル、エレガント、フレンチアンティーク)、モダン(アーバン)、カジュアル、ミニマル、アジアンなど。どれも個性あふれる素敵なスタイルです。
なかでも、不動の人気を誇っているのがヨーロピアンアンティークスタイル。その名の通り、ヨーロッパの古き良き時代を回想させるような、繊細かつ優美なデザインが特徴です。 部屋を丁寧にしつらえる点にこだわりを持った時代らしく、職人の手がかけられた曲線のフォルムや彫り物などの装飾に特徴があります。 このテイストの特徴をひと言で表すなら、クラシカル&エレガント。正統派でありつつ、たおやかな優美さを兼ね備えています。 今は上質なアンティーク風家具が作られるようになり、アンティークを揃えなくても、手軽にアンティーク風の部屋づくりができるようになりました。 ![]() ◆インテリアはまずテイストを決める。インテリアテイストの種類あれこれ
芸術の歴史が古いヨーロッパでは、インテリアスタイルにも長い歴史と伝統があります。
有名なスタイルの変遷を少し、おさらいしてみましょう。 ・ヴィクトリア様式(16~17世紀初頭) ヴィクトリア女王の時代、家具の装飾性に目覚めてデコラティブな家具が多く作られました。 この時代の家具の特徴は、脚についたバルボスという球根型の装飾です。 ・ロココ様式(18世紀~) 猫脚に代表されるエレガントなスタイルは、ポンパドゥール夫人の時代に最盛期を迎えたといわれています。 優美で繊細なデザインは、特に女性には人気があります。 ヨーロピアンアンティークと聞くと、このスタイルを思い浮かべる人が多いかも知れません。 唐草デザインなど、華やかなサロン文化を偲ばせるデザインです。 ・ジョージア様式(18~19世紀初頭) この頃になると、装飾的な家具が一般住宅にも取り入れられるようになります。 マホガニーを素材とし、今でもブリティッシュアンティークとして多く残っています。 ・リージェンシー様式(19世紀初頭) ジョージ4世の摂政期、豪華な装飾のついたリージェンシー様式が生まれました。 18世紀のフランススタイルを踏襲し、蓮の葉がデザインに使われています。 ・エドワード様式(20世紀初頭) 比較的新しい様式で、現在でも手に入るものがたくさんあります。 先のすぼまった脚と透かし彫りが特徴。装飾がくどくなく、現代の部屋にもしっくりと馴染む家具が多いです。 ・アールヌーボー様式(19世紀後半~20世紀初頭) 新しい芸術という意味のアールヌーボーは、ウイリアム・モリスやガレに代表されるように花や植物のモチーフを使った装飾性が特徴です。 続くアールデコ・スタイルは、装飾的なアールヌーボー・スタイルから脱却しようとシンプルで簡素なデザインを生み出していきます。 ヨーロピアンアンティークの部屋のイメージは、ひと言で言えば由緒正しいフランスの小さなホテルのような感じでしょうか。 クラシカルで高級感があるけれど決してお高くとまっておらず、柔らかい曲線美を生かした家具のある温もり感あふれる部屋。 はじめて泊まったのに、どことなく懐かしい感じがしてくつろげる部屋。 エレガントなのに気取らず、心地よい上品さがあるのがヨーロピアンアンティークの部屋といえます。 ◆アンティーク風インテリアはここが魅力
・品格がある
アンティーク風インテリアスタイルの魅力は、まず格調の高さです。 一般にアンティークというと100年以上の歴史を誇るものを指し、このアンティークのデザインを作ら現代に再現しているのがアンティーク調家具です。 ですから、外見は本物のアンティークと同じで、とても品格があります。 ・エレガントでフェミニン 曲線と装飾を生かしたデザインがヨーロピアンアンティークの家具です。 たとえば、アンティーク家具の代名詞ともいえる猫脚家具。 優雅にカーブする脚は、スリムで伸びやかな猫の脚を連想させ、とてもエレガントです。 この猫脚、もとは中国のデザインで、シノワズリの影響によりヨーロッパにもたらされたと言われています。 女性的で美しいこの家具を置くと、直線の多いモダンスタイルにはないニュアンスのある部屋づくりができます。 ・特別な家具が揃う アンティーク風インテリアには、他のスタイルにはない、このスタイルならではの家具があります。 たとえば、コンソール。これは壁に接して置き装飾品を並べるための、奥行きの浅い飾りテーブルのことです。 このテーブルがあると、部屋の様子がヨーロピアンスタイルに早変わりします。 また、ドレッサーもアンティークならではのアイテムといえるでしょう。 現代ではすっかり使われなくなったドレッサーですが、ここにお気に入りのコスメを並べれば特別なメイクの時間が作れること、間違いありません。 ◆照明にもスタイルを貫く
部屋づくりの際、家具に負けないほど重要なインテリア要素になるのが照明です。
特にヨーロッパでは、瞳の色との関係で暗めの間接照明が好まれ、照明は実用品というよりもインテリアの一部として考えられてきました。 ヨーロッパを旅行して、ホテルやレストランの照明が思いのほか暗いことに驚いた方もいるでしょう。 ヨーロッパの照明というと、まずシャンデリアが思い浮かびます。 アンティーク風の室内を作りたいなら、メインの照明に小ぶりのシャンデリアを使うのはとてもよいアイデアです。 最近では、比較的シンプルで一般住宅にも違和感なく取り入れられるシャンデリアが増えてきました。 LEDが使用できて電球の持ちがよいシャンデリアも増えています。 シャンデリアのように豪華でなく、小さめの照明にしてアンティークテイストを取り入れたいという方には、ペンダントライトもおすすめ。シェードの形によって、光が変わるのがとても魅力的です。 メインの照明ではなく、テーブルサイドにランプを置くというのもよいでしょう。 何層にも重なるドレープが美しいヨーロピアンシェードのランプが一つあるだけで、部屋があっというまにクラシカルに変身します。 ◆カラーでテイストをまとめる
アンティーク風インテリアスタイルの部屋づくりでは、テーマカラーを統一することも大事なポイントです。
たとえば、フレンチアンティーク風の部屋づくりで好まれるフレンチグレー。 単色では暗くなりがちなグレーも、シャビーシックなグレーにすることで優しいニュアンスカラーになります。 家具に存在感を持たせたいなら、マホガニー調のこっくりとしたブラウンがおすすめ。 重厚感にあふれ、どっしりとした安定感のある部屋が作れます。 ロココ調の女性らしい雰囲気でまとめたいなら、柔らかなオフホワイトの猫脚家具を揃えるとよいでしょう。 ◆まとめ
アンティーク風のインテリアスタイルは、とても優美でエレガント。 優しい色と模様、曲線美が魅力です。 素敵な部屋づくりのポイントとしては、アンティーク調の家具を室内のポイントとなるよう効果的に使うこと。 小ぶりの家具でも、アンティーク調家具には存在感があります。 椅子やソファ、テーブルなど、何をメインにするかを決め、ポイントを絞って揃えていくと美しく落ち着いた部屋を作ることができます。 装飾性に富むアンティーク風家具では、カラーを統一してすっきり美しく見せることも重要なポイントです。 ![]() 関連記事 |