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家具の工場

国産の家具について

近年は、輸入品の格安家具が多く国産家具は少なくなっています。
国産家具は、輸入品にない丁寧な仕事の積み上げの上に作られています。 家具の工場では、全ての工程が担当できるようになるまで10年以上を要します。家具の製造は、機械でオートメーション化されているようで、まだまだ人間の熟練した技能を要するのです。
その熟練した技能と、日本人特有の細かいこだわりが積み重なって、国産家具特有の重厚感と高級感を醸し出すことができます。 人間は、意識せずとも微細な違いを認識することができ、その無意識的に認識する小さな違いを製品の違いとして感じ取ることができます。 輸入品にはない、国産特有の品質の高さを裏付ける仕事ぶりを理解頂くために工場を紹介しています。

1.材料

人工の乾燥を終え、アメリカやヨーロッパから輸入された材料をさらに吟味し、仕上がり寸法より大きめに木取りします。
木取りした材料は、反り割れの予防として約1週間寝かせます。気の向くままに動きたいように動かしてあげるのです。また端材は分別してリユースしています。

2.木合わせ

天板や前板などの材料になる木合わせは、板の多種多様な表情を見ながら組み合わせます。
天板に合うもの、前板に合うもの、表裏を見て出来上がりを想像しながら並べてゆきます。職人の目が光る瞬間です。商品が完成した時に、縦横の木目が揃うように、木を削る時からこだわりを持って作っています。
国産の最高品質家具に見られる細かい仕事です。

3.合板の製造

家具本体の基本となるフラッシュボードは、表面材と心材により作られます。
表面材は1枚1枚貼り付け前に検品します。パーツよって心材の種類・入れ方を変えて作っており、気湿・材質・形状に合わせて接着剤の量や接着の際の圧力も調整します。
また、接着剤も揮発性有害加工物を極限まで抑えた安全性の高いものを使用しています。国産ならではの安心安全な家具になっています。

4.材料の研磨

プレマーサンダーという機械で材料の両面を研磨します。
各部材ごとに、長さ、厚み、と正確に揃えていきます。受注生産の商品は1本1本機械をセットしなおしながら政策していきます。
ミリ単位で厚み調整をしていくため、完成度の高い製品に仕上がっていきます。

5.サイズをカット(天板編)

ダイニングテーブルや机の天板をカットします。
材料を無駄にしないため、極力端材が出ないように計算してカットします。
事前に頭の中でどのようにカットすれば、端材を少なくできるかを計算して切断します。

6.サイズをカット(棚板編)

棚板を機械にセットして切断します。
商品ごとに棚板サイズは異なるため、その都度機械を設定しなおしながらカットしていきます。

7.溝や穴を開ける加工

掘り込み引手の加工、角を丸く削る加工、複雑な穴を開ける加工など様々な切削加工を行います。
加工そのものは機械で行いますが、商品ごとに動かすプログラムを組んだり、材料をセットする治具を作るなど、専門の職人の腕の見せ所です。

8.板の側面に穴を開ける加工

引き出しの材料となる板の側面や、棚板の側面に穴を開けています。
開けた穴にはダボが差し込まれ、他の板と連結させて引き出しなどを構成します。正確に穴を開けることで、ガタが少なく高い精度で組み立てることができるようになります。

9.3次元加工

最先端の3次元加工用の機械です。
立体的に切削できるため、今まで表現できなかった立体的なデザインの家具を作ることが出来るようになっています。日本のハイテク技術が家具作りにも活かされています。

10.引き出し組み立て

引き出しの組み立ては建付けにかかわる重要な工程です。
均等に力を加えて組み立てることで精度の高い長方形に形成できます。歪みがあると引き出しに隙間がうまれガタツキの原因になってしまいます。
また、きっちり造り過ぎると、空気の抜け道がなくなり、一方の引き出しを閉めると他方の引き出しが開くという状態になります。この現象を起こさないためにミリ単位で調整しています。

11.塗装前の仕上げ研磨

仕上げは職人の手で研磨します。
実際に手で触れながらお客様が家具に触れることをイメージし、粗い目から細かい目に変えながら何度も研磨します。
材料は全体を磨きますが、特に表面・上の面は丁寧に磨きます。

12.塗装

吹き付けによるウレタン塗装と、刷毛で塗るオイル塗装の2通りの塗装法で仕上げています。
トルエン・キシレンなど揮発性有害物質を含まないF☆☆☆☆の塗料だけを使用し、安全性に配慮しています。
気湿・温度で仕上がりが左右されるため、塗装職人の繊細な感覚で調整しながら塗装しています。

13.最終組み立て

本体を組み立て、戸板・引き出しなどのパーツを取りつけます。
本体の色に合わせたネジを使ったり、お客様宅に傷が付きにくいよう本体の下にプラスチックを付けたり、より品質を高めるための手間を惜しみません。

14.検品

傷・不良個所のチェックふだけでなく、ガラスの汚れや手で触れるところの肌触りなど、細かい面までひと手間かけて検品して仕上げます。
ホコリ防止のビニル、傷防止の緩衝材など入れてお客様の元へ無事に届くことを祈りながら梱包します。

15.出荷

家具を楽しみに待っていて下さる全国のお客様のもとへ出荷します。
通常の配送は、配送会社に依頼していますが、工場近隣地域に関しては直接納品に伺い、お客様の声を商品開発にフィードバックしています。

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