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“利休”に学ぶ和室のおしゃれな照明
過去の偉人である千利休から、和室の照明について考察しています。 侘びさびの精神を自宅の照明に取り入れるとどうなるのでしょうか。 ■シンプルis BEST
和室のインテリアは、そもそも質素を旨としているため、配置を楽しむといったことは、あまりありません。
せいぜい座卓と、テレビを置くなら、テレビボードくらい。 このテレビ台の詳細はこちら
それだけに、和室は収納が少なくなりがちなので、低いながらも収納スペースが多めのものがいいでしょう。
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では、シンプルがベストで、和室はインテリアが楽しめないか?と言ったらそうではないでしょう。
海外から日本にいらっしゃる外国の方は、もともと「和が好き」という人が多いこともあって、ともすると日本人以上に和室を愛して、エンジョイしたりします。
♠ワンポイント:和室にテレビボードを置くなら収納力の高いものを
■WABI SABI
Tea Master Rikyu(茶人・利休)は、海外でも大変に有名で、外国語版の書籍もたくさん出版されています。 海外での翻訳を読むと、「シンプルの中に美を追求した」とされており、これを日本語のまま『Wabi・Sabi』と呼んでおり、日本を表す言葉として、これまた有名です。 利休の「シンプルの中に美を追求」は、それまでの茶室の作り方に大きな一石を投じ、それがそのまま日本の和室づくりにも根強く生き続けていると言われますが、では、利休の愛した和室とは?WABI・SABIとは? しばし、利休のインテリアの考え方に思いを馳せてみましょうか。 ■利休の考えたインテリア
利休が茶室を大きく変えたのは、「窓」です。 利休は、唯一の採光だった引き違い障子を排して、そこに下地窓(したじまど)、連子窓(れんこまど)を作りました。 聞き慣れない言葉ですが、ようするに格子の施された穴です。 つまり、利休の考える和室のインテリアは「光」と「影」であった、と考えることができます。 実際、連子窓が畳に落とす影は、とても趣があります。 家具を置かない和室でのインテリア。なるほど、と思いませんか? ■和室の灯りこのペンダントライトの詳細はこちら
シンプルであるからこそ、どこの家でも似たような作りになっている和室に、表情を与えるのは光と影。
現代で言えば、窓と照明器具です。 利休の頃に、行灯以上の照明器具があれば、それなりに考えたことでしょう。 毎晩、月が出ているわけでもないでしょうから。 照明の世界も、「和」と「洋」では大きく異なります。 比較的、実用向けの「洋」の灯りに対し、「和」の灯りは、やはり部屋の趣が主題に添えられていて、照明の落とす色と影も考慮されているものが多くあります。 このスタンドライトの詳細はこちら
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和の和み。どこかほっとさせるものがありますね。
♠ワンポイント:照明で和室のインテリアを楽しむ
■照明で壁に表情を与える
和の和み。どこかほっとさせるものがありますね。
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こちらは、文字通りの毛色の違う和の照明。
シンプル、質素と言いながらも、利休は秀吉の命で『黄金の茶室』も作っています。 それも、決して利休の意に反して作られたものではない、と言われていて、質素を旨とする利休らしからぬ話です。 これはもはや憶測でしかありませんが、利休は光のつくる「反射」も考えたのではないでしょうか。 当時は、他に光を反射させるものはありませんから。 照明を壁際に置けば、そこに放物線の光と色彩を一瞬にして作り出すことができます。 壁につくられた反射光は、また部屋に新たな光を作ります。 照明は、非常に優れたインテリア素材なのです。 窓に映る灯りも、素敵そうです。 このスタンドライトの詳細はこちら
和室でありながら、コーヒーの湯気がよく似合う。
これは、利休も味わったことのない“贅沢の極み”でしょう。
♠ワンポイント:スタンドライトを壁際に置いて反射光を作る
■オブジェと照明の競演
美術館などで棟方志功とか狩野派の展覧会があると、必ず補助照明としてスタンドライトが置かれます。
美術館はもともと洋風な造りですから、わずかな照明器具が、他のダウンライトやスポットライトを差し置いて、特に意識させることなく、「和」の雰囲気を醸し出しているわけです。 このスタンドライトの詳細はこちら
美術館では、そのための「備品」としてのスタンドライトを備えている所が多く、その造形もけっこう凝っていたりします。
どうして気づかないのでしょう? 照明は、意外なことに、灯った時の方が存在感は薄れます。 灯っているのが「当たり前」だからです。 これは家庭用においても、同様のことが言えます。 造形の凝った照明は、灯っていない時には存在感が強いもので、灯ってしまえば「灯り」として部屋に溶け込みますから、多少、冒険しても大丈夫です。 このため、和風照明には大胆なデザインが多いように思えます。 |