書斎のインテリア実例
「書斎」。いい響きですね。
パソコンが安価になって来て、ノートタイプであれ、自分専用のPCという物ができたことから、家の中に書斎を持つ割合は増えているそうです。
そこで今回は、書斎、もしくは書斎コーナーのインテリアを考えてみましょう。
■広く使わないインテリア
書斎はやたら広くてもいただけません。
椅子から立たずに書棚に手が届く、というのが理想です。
広さとしては、3畳〜4.5畳。マンションならS(納戸)となっている部屋を利用する場合もあるでしょう。
必要なアイテムは、デスク、椅子、書棚‥‥‥
おっと。デスクライトを忘れてはいけませんね。
書斎は、どうしても、帰宅後〜就寝前までの利用になりますから、灯りはとても重要です。
家の中では、唯一「広く使う必要のないインテリア」になります。
メインの照明が、ペンダントライトであれば、それもいっそ好みに変えてしまう、という手もアリです。
3〜4畳くらいであれば、LED3灯でも十分です。
これで消費電力が15W。
白熱灯であれば、180Wかかるところですから、1/10以下。不必要な熱も持たないので狭い部屋に非常に適しています。
これで書斎に“籠って”も大丈夫です。
♠ワンポイント:狭い部屋はLED照明で
■くつろぎの9割は椅子で決まる
書斎は、デスクワークもすれば、同時に思いきりくつろぐ場所でもあります。
この2つは、まったく矛盾しているものですから、どちらも叶えるには、椅子がとても重要になります。デスクを少し落としても、椅子は奮発しましょう。
そもそも、会社の椅子に劣っては意味がありません。
けれども、奥方がなんと言うか、と憂慮されるかたには、こちらなどいかがでしょうか。
こちらの椅子は、これで¥12,800
かなりコストパフォーマンスが高いですね。
♠ワンポイント:書斎は椅子選びから
■椅子は背中で語る
書斎における椅子の存在については、語るまでもないわけですが、インテリアとして見た時の椅子は、重要なのは背後です。
部屋に入った時に、見えているのはほぼ背中部分ですから。
いい椅子というのは、背後が美しいものです。
先ほどのホワイトのチェアでは、
これぞ「機能美」ですね。
もともと、こうした工業品のデザイナーが、自分の作品にこだわっていれば、背後も横も妥協はしないはずです。
つまり「いい物を造りたい」という自社製品に対する愛情があるわけですから、失敗しません。
父親が背中で語るように、椅子もまた背中で語るものです。
♠ワンポイント:インテリアとしての椅子は背後のデザイン性も重要
■椅子の後にデスクを考える
椅子を決めたら、次がデスク。
この順番で決めないと、肘掛け部分が机の下に入らない、などの思わぬ事態が起きます。
ただでさえ書斎は狭いですから、それだけは避けたいところ。
引き出しはどうしても欲しいところなので、ここでも、機能をとるか、くつろぎをとるかで考え方は分かれます。
機能美追求ならこちらなどを。
デザインとセンスを重視する方なら、こちら。
照明にLEDを用いた場合には、反射が弱い木系の方が目が疲れないでしょう。
♠ワンポイント:机は椅子の後に、サイズを考慮して選ぶ
■デスクの奥行きを考える
一般に会社で使われているオフィス用のデスクは、奥行きが70cmほどもあります。
これは、デスク上に書類棚が乗ることを計算してのサイズですから、書斎にそのままに当てはまりません。
昨今は、オフィスであっても、パソコンのディスプレイが液晶で薄型になったため、CRT(ブラウン管)のような場所もくわなくなりました。
書斎のデスクは、45cmもあれば、あるいは上面の面積は足りるかも知れません。
部屋も狭いですから、それくらいあれば十分・・・?
が、書斎のインテリアで、陥りやすい“罠”が、ここです。
椅子にかけた時、足はデスクの下にあります。これが40cmあまりでは、足はキュウクツに折りたたまなくてはなりません。
“足を投げ出す”楽さがあれば、くつろぎ具合はまた変わります。
60cmってどれくらい?
60cmを覚えるのは簡単です。新聞の縦が59.4cm。
ちょうど新聞がのるサイズと考えればいいでしょう。
いくら書斎机とは言え、新聞が折り曲がって下に垂れているのでは読みにくいでしょう。
その点からも、奥行き60cmは、おススメです。
♠ワンポイント:机は足を置くスペースも考える
■リビングの隅を書斎に
それでも60cmはキツいとう方もいらっしゃるでしょう。
あるいはリビングの隅に書斎コーナーを作りたい、という方には50cmでいかがでしょう?
これなら、リビングの片隅や、ベッドルームにだって収まります。
いずれにせよ、そこは大切な“自分の空間”。
そこに大切な“自分の時間”が流れます。
自分だけのインテリアで、よりよい自分の時間を。
♠ワンポイント:小さな机でコーナー書斎を