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北欧のもう1人の巨匠、ポール・ケアホルムのデザイナーズ家具

ポール・ケアホルムデンマーク出身の家具デザイナーです。

直線と曲線が配置された独特の意匠を持ち、機能性も兼ね備えた彼の家具作品は、現代でもコレクターが付く、人気のデザイナーズ家具となっています。

■ポール・ケアホルムの家具づくり

ポール・ケアホルムは1929年、デンマークに生まれ、ハンス・J・ウェグナーの事務所や、工芸学校で家具づくりを学んだ後、デンマークの有名家具メーカー・フリッツハンセン社に勤めます。彼が作ったデザイナーズ家具には「PK」という番号が振られています。

■スチール素材のモダンチェアシリーズ

ポール・ケアホルムは、早くから家具づくりにスチールを取り入れており、PK20 ラウンジチェアにも、カンティレバータイプのスチール脚が使われています。一見不安定な見た目にも関わらず、構造力学によって、背もたれもしっかり支えられています。

PK20は、ポール・ケアホルムが手がけた他のデザイナーズ家具とともに、ロンドンの『ヴィクトリア&アルバート博物館』の永久所蔵品になっています。

こちらは、ポール・ケアホルムの出世作でもある、PK22 イージーチェアです。

全体的なシルエットは、巨匠ミース・ファン・デル・ローエの有名なデザイナーズ家具『バルセロナチェア』を彷彿とさせます。

PK24ラウンジチェアは、脚までゆったりと伸ばして座る事ができます。フレーム状になったスチールが、一点で重心を支えています。

■洗練された印象を与える、シャープな肘掛け

続いて、ポール・ケアホルムのPK31・1人掛けソファをご紹介します。

まず目に飛び込んでくるのは肘掛けのシャープなデザインです。

その次に特徴的なのが、地面を掴むように伸びたスチールの4本の脚です。

装飾を省いたフラットなデザインは、オフィス用にも使う事ができます。

PK31シリーズの2人掛けタイプ3人掛けタイプもございます。
■モダンでクラシックなコーヒーテーブルシリーズ
強化ガラス天板がスチールに固定された、高さ350mmのPK61 コーヒーテーブルです。

良く見ると、脚はそれぞれの辺に1本ずつ突き出しており、シンプルな構造ながらも、ポール・ケアホルムによって計算された視線の「流れ」が感じられます。

PK65コーヒーテーブルも、PK61と同じく、ガラス天板とスチールフレームで構成されています。

ガラスの下でクロスしたスチールフレームが印象的なテーブルは、リビングの中で存在感を放ちます。高さはPK61より若干高い、380mmです。

■あらゆる空間と調和する、レザーのスペース
最後にご紹介するのは、PK80 デイベッドです。

シンプルながらも品格のあるデイベッドで、ニューヨーク近代美術館『MoMA』の休憩スペースにも置かれています。

ベンチとしてもベッドとしても、1台で2役の持つデザイナーズ家具です。
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