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実践的マンションのインテリア実例.
ひと口にマンションと言っても、4LDKもあれば1DKもあり、同じ4LDKでも間取りは様々。
住んでいる人も、5人家族で住むこともあれば、ご夫婦だけのディンクス、あるいは3LDKにひとり暮らしの方もいらっしゃいます。
これだけバラバラなものを、ひとくくりにしてインテリアを語るのは無理があるようにも思えますが、マンションには一定の共通点があります。
「制限」と呼んだ方が適切かも知れません。 ①ワンフロアに全部屋があること ②角部屋を除きテラス窓が全採光であること ③隣・階下に住人がいること ④天井高が低いこと ④収納箇所が少ないこと 等等。 むろん例外はありますが、ほとんどのマンションが当てはまるはずです。 ■やってはいけないレイアウト
『マンションのインテリアを楽しむ』レイアウト集は、本もたくさん出ていますし、ネットでも「カッコいいレイアウト術」が、あちこちで掲載されていますが、けっこうな割合でドア付近にチェスト等を配置していることに驚かされます。
これはNG! もし、地震が起きて、ドア側で倒れたら、出入り口がひとつしかないマンションでは、逃げ遅れてしまいます。最悪、閉じ込められることにも。 カッコ良さだけでは、マンションのレイアウトは語れません。 一戸建てとは、まったく条件が違うのです。 逆に言うなら、「制限」の中で、どれだけ快適な生活空間をつくるかがマンションのインテリア術と言ってもいいでしょう。
♠ワンポイント:家具は、倒れた場合のことを考慮に入れて配置する
■リビングのソファは効率の高い2+2+1で
ワンルームについては8畳の利用法で触れたので、
そちらを参照いただくとして。ここでは9畳〜16畳と定義します。 LDである場合には、必ずダイニングにスペースをとられるので、16畳でも、必ずしも余裕はありません。 そこで、(5人家族でなければ)ソファセットは、効率の高い2+2を選びます。
「普段はいいけど、ウチは来客も多いし‥‥4人用ではちょっと」
その通りでしょう。 けれども、いつ訪ねて来るか分からない来客のために、希少なリビングを半畳分も占有する必要はありません。 ここで大切なのが「+1」です。 そういった時のために、ひとり掛けも用意されているシリーズを選びます。 上のソファの場合は、こちら。 カジュアルなシリーズもあります。
シリーズにしておけば、来客が来た時だけ1脚増やして5人が余裕で掛けられます。
これが1脚だけダイニングの椅子だったりすると、お客様も、なんとなく申し訳なくて居心地が悪いというもの。 +1脚は、普段は寝室の書斎スペースででも利用すればいいのです。 だって、マンションなら、1フロアの数歩先にあるのですから。活かさない手はありません。
♠ワンポイント:シリーズをうまく活用して普段のリビングを広く
■リビングでは寝ころばない?
ところで、2人掛けのソファだと、寝転ぶことができません。
疲れて帰って来たご主人は、ネクタイをゆるめたらソファに横になりたいところ‥‥‥分かりますが、マンションのリビングは寝転ぶ所ではありません。 なぜなら、同じフロアの数歩先に寝室があるのですから。 そもそも、ソファで寝転ぶのは、あまりいいことがありません。 そのまま眠ったら風邪をめされてしまいますし、だいたい疲れがとれません。奥様が掃除を始まれば邪魔者扱いされ、お子さんがいれば父の威厳は失せてしまいます。 その代わりと言ってはなんですが、寝室のベッドは思いっ切りくつろげる物にしましょう。
マンションの間取りでは、寝室はキングサイズだとギリギリということも多いでしょう。
ですから、宮付きよりは読書のできるタイプをチョイス。 ベッドは、“足を投げ出せる書斎”に早変わりです。
マンションなら、当然、収納付きで。
このスペース、馬鹿になりません。
各スペースの役割を分担させることも、上手なマンションライフのコツです。
リビングは団らんのスペース。くつろぎは寝室で。 テレビは寝転んで見たい方もいらっしゃるかも知れませんが、マンションの場合、寝室にもアンテナ端子は付いていますから。
♠ワンポイント:ベッド下はマンションでは貴重なスペース
■ラグは、マンションの必需品
それでも「どうしてもリビングで寝転びたい」と言う方。
マンションの場合、リビングの空調は、どうしてもテラス窓側に取り付けられているので、真夏の暑い日や、冬の厳寒期には、余分な部屋も空調するのは、エコじゃないのも確かです。 それならいっそラグマットはいかがでしょう。 これまでも幾度か推奨していますが、階下に他人が居住しているマンションでは、いずれにせよラグマットは必需品とも言えます。
厚手のラグマットの吸音効果は抜群で、室内の保温性にも少なからず貢献します。
カラーバリエーションも豊富ですから、比較的せまいリビングなら、ラグ中心にコーディネイトしてもいいくらいです。
♠ワンポイント:ラグマットは階下とのトラブルを防ぐ
■本棚で音モレ防止
同じような吸音効果は、本棚にもあります。
本好きな方なら、お隣りとの壁に天井高の本棚を持って来て、防音壁にするというのも実用的なレイアウトです。
このブックシェルフは、奥行きわずか17cm。
部屋を狭くすることもありません。
地震対策用に天井で突っ張る方式です。
♠ワンポイント:薄い本棚は防音壁
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