ジョージ・ネルソンは建築家やデザイナーなど多岐に渡って活躍した人ですが、彼の偉大な功績は、優れたデザイナーを世界に広めた事でも知られています。
世界的な家具メーカーのディレクターでもあったジョージ・ネルソンのデザイナーズ家具は、ミッドセンチュリーのアメリカを代表する作品として、今なお愛用されています。

ジョージ・ネルソンはコネチカット州に生まれ、主にニューヨークを活躍の舞台としました。
設計や建築雑誌の編集、講師などを務め、数々の著作も残しています。
その後、1946年にハーマン・ミラーにデザインディレクターとして入社し、25年間に渡って多くの功績を残しました。

ジョージ・ネルソンは、常に好奇心を忘れない人でした。
欧州のデザイナーを自らインタビューする旅を行ったり、仕事場を快適にするアイデアとしてL字型デスクの先駆けを作ったりするなど、ネルソンにとって身の回りの物は常にインスピレーションの源となっていたのです。 そんなネルソンだからこそ、当時まだ無名だったイームズ夫妻や、イサム・ノグチらの才能を見出す事ができたのでしょう。
彼らのような後世に残るデザイナーをプロデュースした事により、ハーマン・ミラー社もまた世界的な家具メーカーとして知られる事となりました。

こちらのプラットフォームベンチは、元々はネルソンのオフィスに置かれていたものですが、1946年にハーマン・ミラーのコレクションとして追加されました。
来客者を待たせるために作られたベンチは、オフィスにぴったりのデザインです。

隙間が設けられた座面は通気性も良く、さわやかで明るい雰囲気を持っています。

ジョージ・ネルソンの作品を語るうえで欠かせないのが、1950年に生み出されたこちらのココナッツチェアです。

ココナッツの殻を割ったような遊び心のある座面は、日々の疲れを忘れさせるような、ゆったりとした座り心地があります。
肘掛けのないデザインなので、座ったまま自由に身動きを取る事ができます。

一度見たら忘れられないような、こちらのマシュマロソファは、様々な仕事に対して常に好奇心を持って接してきた、ジョージ・ネルソンにしか作り出せないデザインと言っても過言ではないでしょう。

一見、座り心地に難があるように感じてしまいますが、スチールでしっかり支えられた本体と、合計18個のソファによって、驚くほどの快適さを得る事ができます。
インパクトを持ちながらも、愛嬌のある見た目になっていますので、リビング用のソファに他とは違うデザインをお探しの方や、オフィスのエントランス用として置いても良いでしょう。