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ジェネリック家具の値段は正規品より断然安いのはなぜ?ジェネリック家具とは
【ジェネリック家具】という家具があります。 コピー品をジェネリックというかっこいい言葉に入れ替えているだけで。 実態は、コピー品ではないか! というクレームを言う方もいるかもしれません。
また、ジェネリックというと、医薬品を連想する方も多いと思います。 ジェネリック家具というが、薬と家具の関連性はないではないか! という主張をされる方もいるかもしれません。
ジェネリック家具とは、デザイン意匠権が切れたオリジナルを模倣して作った家具になります。 ここで、なるほどジェネリックとはそういう意味か! となる方は多いと思います。 なぜなら、ジェネリック医薬品も特許切れ新薬を模倣して作った医薬品だからです。 ジェネリック家具の品質
ジェネリック家具の意味がわかったところで、 ジェネリック家具は正規品ではないのだから、品質は大丈夫なのだろうか? という疑問を持たれる方も多いかと思います。 やはり、コピー品という印象から、ジェネリック家具には粗悪品のイメージが付きまといます。 このような工場を想像しているかもしれません。
不安に感じている通り、ジェネリック家具の品質にはバラつきがあります。 それは、生産工場の生産管理にバラつきがあるからです。 私は、海外の家具工場に足を運ぶ機会が多く、実際の生産現場も数多くみてきました。 ほぼ全てのジェネリック家具は中国で生産されているのですが、 半分以上のジェネリック家具はこのような工場で、生産されていると思います。
この左下にあるのが家具のパーツです。 これを組み立ててイスを作ろうとしています。
これは、ハンス・ウェグナーというデザイナーがデザインしたシェルチェアという椅子になります。 座面部分と背板部分に分かれていますので、ドッキングさせて椅子を作るという工程です。 え? 産業廃棄物の処理工場? と思うような状況ですが、ここは家具工場です。 また、検品や梱包はこんな感じでやっています。
裸のおっさんが、汗だくで作業をしています。 また、検品は外で行います。 なかなか、ハードな状況です。 一方で、こんな工場もあります。
まず、服を着ているというのが大きく違います。 私は、工場視察の際は、服の着用率を見るように心がけています。 このような状況ですので、仕掛かり品の整理もきちんとしています。
この工場は、リプロテックの工場(主に欧米に輸出されているジェネリック家具のブランド。海外ではヒルトンホテルなどにも納入されている。)になります。 リプロテックでは検品が2人体制の2重チェックになっています。 チェック後に自分の名前が刻印された印鑑を押す仕組みですので、非常に厳しく管理されています。 これだけ、生産現場で差があるので、当然商品にも差が出ます。 そして、ここが値段の差でもあります。 例えば、 リプロテックのコルビジェデザインの本革応接セットは48万円ですが、
オークションサイトを見ると10万円くらいから合成皮革の商品が販売されています。 なんと、金額差は3倍も開きがあります。 ジェネリック家具の値段によって異なるポイント
ここまで、読み進めて頂くと。 なるほど、ジェネリック家具もいろいろだということが分かってきたかと思います。 ここで、実際異なるになるポイントを挙げておきます。 ソファの張地 ソファの張地は低品質なものは剥離します。
剥離とは、表面がはがれる現象で、ひび割れのような状態になります。 これは、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。 合成皮革のソファは、本革と異なりこの剥離問題を抱えています。 次に気になるのは、クッションのヘタリです。 ソファの内部にはウレタンフォームというクッション材が入っています。 これがヘタると弾力がない感じの座り心地になります。
最後にポイントにりそうなのは、フレームが曲がりです。 耐荷重が低くて、フレームが曲がります。 このため、太った人は座れないソファになります。 これでは、せっかくの来客があっても お客様はお肥えでらっしゃるので、ソファはご遠慮願います。 という、非常に切り出しづらいことを伝えなくてはいけません。 このように、外観からは把握できない見えない部分で品質の差が生じています。 |