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■天然素材を生かした、素朴なあたたかさ。
自然に囲まれて、ゆったりと。
パインやオーク、メープル、チークなどを使い、木の質感を生かした家具を取り入れ、外国の田舎の家に暮らしているような雰囲気をつくるインテリアスタイルが、「カントリー」です。 手作り感のある、素朴なあたたかさが「カントリー」の持ち味。使い込むほど風合いが生まれて、インテリアと毎日の暮らしとがなじみます。カフェ風のインテリアなど、テイストの異なる家具とも相性がよく、やさしい存在感を放ちます。 ■カントリーとは
カントリースタイルのインテリアは、大きく分けると、ヨーロッパ系のブリティッシュカントリー、フレンチカントリー、アメリカンカントリーがあります。
イギリスの田舎の家をモチーフにした、伝統的で重厚感があるブリティッシュ。南仏プロヴァンス地方の田舎暮らしに基づく、白を基調にした色使いがロマンティックなフレンチ。 イギリスからアメリカに渡り、独自の進化を遂げたアメリカン。 アメリカンカントリーには、日本でも大ヒットしたドラマ「大草原の小さな家」に見られるような、西部開拓時代のラフな力強さを特色にしたアーリーアメリカン、同じく開拓時代に、キリスト教プロテスタントの一派の生活から生まれたシンプルなシェーカー様式、アメリカ南西部でネイティブ・アメリカンの文化と融合しながら生まれたサンタフェなどがあり、国や地域、時代によって雰囲気が異なります。 さまざまなカントリースタイルのすべてに共通するのは、「自然に囲まれて暮らす」こと。田舎(カントリー)暮らしの素朴さ、あたたかみ、手作り感です。
・天然木使用のチャーチチェア
カントリー系デザインのチェアは、頑丈なつくりながら天然木のぬくもりがあります。 インテリアスタイルに取り入れると、おだやかな存在感を発揮します。 「チャーチチェア」とは、教会で使われた椅子のカテゴリー。 パインやオークなど丈夫な素材が使われていて、背面にあるポケットは、元来は聖書を入れるスペースとして設計されました。 天然木の木目に個性があり、使い込むほどアメ色になります。 どんな色のファブリックにもあう、素朴な風合いです。
・フレンチカントリーは、「白」が基調
南仏の田舎家をイメージしたフレンチカントリーは、白を基調にターコイズブルーやミントグリーン、アースグレー、淡いピンクを組み合わせる、かわいらしいインテリアデザインが特徴です。 ところどころ塗装がはげていていたり、色がくすんでいる部分も、個性のひとつです。 アンティーク感とかわいらしさの組み合わせは「シャビーシック(Shabby Chic)」と名づけられて愛好され、女性にとても人気があります。 ■天然木だからこそ。くつろげるダイニング
家具の素材でよく使われるパイン材は、月日が経つほど、樹脂がでてアメ色に変化していきます。
カントリー系のインテリアスタイルでは、木目や節がしっかりとある、明るい色味のパイン材を使います。 テーブルを囲んで親子で話したり、一人暮らしの部屋でくつろいでいるうちに、家具にも少しずつ風格が生まれてきます。 ・天然木素材のダイニングセット ボリューム感のある天然木のダイニングセットを空間に置くと、あたたかな雰囲気になります。 屋外でピクニックをするようなベンチタイプもあり、毎日、ダイニングで時を過ごすのが楽しみになります。
・ターンレッグとは
カントリー系のテーブルでよく見られる丸い脚を、「ターンドレッグ」と言います。 「スピンドル脚」「ろくろ脚」の別名も。 木材をろくろで回転させながら削って加工する、カントリー系のインテリアスタイルにおいて特徴的なフォルムのひとつです。 人の手で一つひとつ生み出される、「手作り感」の象徴でもあります。 ■一人暮らしの部屋を楽しく、おしゃれに。
小ぶりなテーブルも、茶や白で取り入れやすい、個性的なデザインがあります。
・小ぶりながら、ターンドレッグ加工がしっかりほどこされたリビングテーブルは、小さな引出しもついていて便利。
・白を基調にフレンチカントリー風に仕上げたガラステーブル。脚は、下に向かって細くなるテーパーレッグ。機能性にかわいらしさがプラスされていて、おしゃれな空間をつくります。
■電化製品とも合う。機能、収納力OKのカントリースタイル
テレビやレンジを置いたり、食器やこまごましたものをしまう役割が優先されて、直線的で無機質なデザインになりがちな収納ですが、カントリー系のインテリアデザインにすると、あたたかみやかわいさ、個性が生まれます。
・小テーブルが便利にスライド、電化製品や食器を収納する機能をしっかり持ちながら、おしゃれな存在感も発揮するカントリー調のレンジ台。白で仕上げたキッチン収納は、インテリアとしてのパフォーマンスが高いデザインです。
・フラップ扉をアクセントにした、かわいらしいカントリー系のキャビネット。
■自然とともに。好きな布や雑貨と組み合わせる。
カントリー系のインテリアデザインで組み合わせるファブリックは、綿、麻、ウールなどナチュラルなものが多く、花柄やチェック柄が合います。とはいえ、自然素材の家具は、自由にデザインできます。
ナチュラルな雰囲気を取り入れて、落ち着ける空間をつくるのが、カントリーのインテリアデザインです。 あたたかな色調のカントリールームや、素朴な味わいの雑貨をみてみましょう。 ・白を基調にした、色使いが個性的なインテリア 白のチェスト。白い壁に愛らしくなじむ、独特のフォルムの脚と茶の台がかわいい。窓にかかるくっきりした色のファブリックとやさしく調和しています。
・雑貨たち
カントリースタイルでは、雑貨や小物においても、素朴さやあたたかさがキーワードになります。
代表選手は、ホーローのキャニスターや、木材を使ったキッチンツールや籐かご。 植物の緑とも、ステンレスの銀ともあいますし、塗装がはげても、こすれて傷がついても、家具と同様に、時が経つほどなじみます。
・白い壁に映える、カントリー系デザインの家具。落ち着ける空間を演出しています。引き出しの色合いがヨーロッパ系。強い色でないのに個性と存在感があります。
■まとめ
カントリースタイル。一つひとつの家具や雑貨をみているだけでも、生活に取り入れてみたくなります。
傷や経年変化が味わいに変わっていくところが、カントリーの魅力です。 自然に囲まれた暮らしに、かっちりとした決まりはありません。 自由にデザインできて、均一でないからこそ、それぞれの暮らし方になじみます。 カントリー調のあたたかなスタイルを、取り入れてみたらいかがでしょうか。 |