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20畳ワンフロア以上なら「光と影」を考えるインテリアで■大型量販店のフロアに学ぶ
最近の量販店は、フロアがやたら広く、そのレイアウトの巧みさには時折舌を蒔きます。
客がどう歩くか。どこになにを配置するとより売れるのか。実に巧妙、緻密に考えられていますが、そこには一定のパターンが出来上がっています。 広大なワンフロアにおけるそれぞれの陳列場所のことを、「シマ(島)」と言います。 リビングも20畳もあれば、ただただ壁際に家具を並べていけばいい、というものでもありません。 まずは、部屋全体に「シマ」を決めることです。 ■動線よりは冷暖房の効率から
20畳なら、入り口は2つあるかも知れません。あるいはフロア内に階段がある場合も。
よく動線のことが言われますが、それはせいぜいダイニングとキッチンのこと。 リビングに、そのまま当てはまるとは限りません。 では、ソファーセットの「シマ」はどこでしょうか? このソファセットの詳細はこちら
■動線よりは冷暖房の効率から
答えはすごく簡単です。
空調の側です。 20畳もの広さになれば、全体を冷やしたり暖めたりするのには、いかに断熱性の高い家でも、それなりの光熱費がかかります。 最も人が集う所に、空調があることが理想なのです。昨今のエアコンは、人を感知して風向きを変える機能がついているほどですから。 空調から離れていると、「弱」で済むものを「強」にしなくてはなりません。 これではあまりに効率が悪いというもの。 量販店のフロアも、お客さんに長くいて欲しいシマは、エアコンの側に配置されているのが普通です。 ソファ、ダイニングテーブルは、エアコンの近くへ。 ビルトインエアコンの場合は、真下ではなく、4方向ある吹き出し口のいずれかの方向です。 エアコンの吹き出し口の対角線上には、できればハイタイプの家具を配置するのが理想です。 そうすることで、エアコンの空気が反射して冷暖効率が高くなります。 このキャビネットの詳細はこちら
♠ワンポイント:最も人の集まる場所をエアコンの側に配置する
■明るすぎるデメリットを克服
ソファ位置が決まれば、テレビボードの位置も決まりますが、「部屋が広い」ということは「窓も多い」ということ。
たとえば天窓などがあると、明る過ぎてテレビが見にくくなることも。 思わぬ「窓の多い部屋の欠点」です。 そんな場合は、遮光できるラック付きのテレビボードがおすすめ。 このテレビ台の詳細はこちら
巾は150cm、TOPの巾は130cmで、47型なら楽勝。55型でも125cmくらいですからピッタリ収まるくらい。
このモデルは上ラックを外して使うこともできるので、それ以上のサイズにバージョンアップした時でも大丈夫です。
最近は、無線で同じ映像を他のテレビに送ったりもできるので、いっそのこと、ひとつの部屋にテレビを2つという手だってあります。
♠ワンポイント:明るい部屋はテレビ位置に注意
■移動できる家具で持て余しがちな空間を演出
もちろん、熱効率だけを考えてインテリアを構成するわけではありません。
20畳あれば、遊び心をふんだんに盛り込んだ部屋づくりを楽しむことができます。 必ずしも家具が壁を背にしている必要もありません。 持て余しがちな広いステージに、どんどん役者たちに登場してもらいましょう。 この回転式ラックの詳細はこちら
本来は物を運ぶためのワゴンを、ディスプレイにしたり
このワゴンの詳細はこちら
彼らの特徴は、キャスターがついていて好きな場所に移動できること。
レイアウトの「失敗」は、ありえません。
♠ワンポイント:広い空間にはキャスター付きの家具
■コーナー家具はひとつ
広い空間をレイアウトする時に、便利なようでいて意外に問題なるのが「角」。コーナーです。
20畳なら、長方形よりはL型になっている場合が多いはず。こうした間取りの場合、角は5カ所以上あります。 言うまでもなく、部屋の中で最も暗くなるところ。言わば「陰」です。 ルンバも掃除してくれません。 全ての家具を角まで寄せるのも「無粋」と言うもの。 1/5は観葉植物にまかせて、小さな角はコーナー家具で。 このコーナーラックの詳細はこちら
窓際の角にはロッキングチェアなんかも素敵です。
このロッキングチェアの詳細はこちら
たとえ座ることが少なくっても、差し込む光に陰を落とすロッキングチェアは、それだけで最高のディスプレイです。
読みかけの小説を開いたまま乗せて‥‥‥。
♠ワンポイント:角に余裕を持たせたレイアウトは、より広く見える
■光と陰をインテリアに加えるこのスタンドライトの詳細はこちら
20畳くらいになると、ひとつの照明器具で全体をカバーするのは不可能です。
天井には、シャンデリアなら2灯以上、埋め込みのシーリングライトでも2灯、補助のダウンライトなら8灯以上は取り付けられているはずです。 部屋は、昼だけではありません。 むしろくつろぐ時間は夜。だから照明はとても大切です。 多くのシャンデリアやダウンライトには、調光器がついていますが、それは「明るい」と「暗い」を調整できるだけ。 夫婦で語り合う時と、家族でビデオアルバムを楽しむ時。さらに言うなら、ブランデーを傾ける時と、ビールでカンパイする時は、照明も変えたいもの。 その時々。目的に合わせて部屋の表情を変えられるスタンドライトは、広いリビングには、絶対に欲しいアイテムです。 このスタンドライトの詳細はこちら
広い空間ほど、光と陰の織りなすインテリアの演出が可能なのですから。
♠ワンポイント:補助照明で夜の部屋の表情は変わる
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