ミース・ファン・デル・ローエは、20世紀の都市の建物デザインを、後戻りできないほどにまで作り上げた人物と言えましょう。
その実現した建築の量はおびただしく、わかりやすく広々とした近代主義デザインでアメリカ、ドイツなどでは高く評価されています。
彼の哲学は非常に明快かつ単純で、「Less is more(少ないことは豊かなこと)」や「神は細部に宿る」という名言で知られています。
また彼の建築や家具デザインも、非常に単純明快で、それでいて細部も手を抜かないのがポイントです。
ミースの代表作に、1929年にバルセロナで開かれた万国博覧会のために建設したドイツパヴィリオンがありますが、それも建物全体から家具まで総合プランニングを1人で手がけて、当時の人々に強烈な印象を与えました。
大戦直前から戦後にかけて、ミースはアメリカに移住しましたが、その間に彼は「シーグラム・ビル」の設計でまさに超高層ビルを全体から細部までデザインし、近代都市の建物デザインを決定づけました。
ミースの家具における代表作には、ベンチ、バルセロナチェアなどがあります。
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