まさに「椅子のマイスター」ともいうべきハンス・J・ウェグナー。
彼は生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えました。
彼は1914年に産まれましたが、頭角を表すのは1940年、アルネ・ヤコブセンの事務所に雇われた時のことでした。
この時デザインした「チャイニーズ・チェア」は中国明の時代に作られた椅子を改良して生み出されたもので、後に量産化されました。
1944年からは独立して、フリッツ・ハンセンのためにデザインを行いながら教鞭を執り続けました。
この間にデザインした「Yチェア」は、世界で最も売れた椅子のうちの一つとも言われています。
また、「ザ・チェア」はアメリカであのケネディ大統領がニクソン候補と世界初のテレビ討論を行った際に腰掛けたことで強い印象を残し、世界で最も有名な椅子のうちの一つと言えるでしょう。
彼は建築やデザインを学ぶだけでなく、若い時期に木工のマイスターも取得していました。そのための現場へのこだわりこそが、高品質な製品を生み出したのかもしれません。
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