エーロ・アールニオは、おそらく現代では最も独創的なデザインで知られる家具デザイナーでしょう。
彼はプラスチックをふんだんに用いて、発表から数十年経っても「未来的」として通用するようなデザインの家具を設計しました。
また、彼のデザインは未来的なだけでなく、ユーモラスさにもあふれています。
まるで公園の遊具のような、動物を形どった椅子「ティピ」や「ポニー」。
まさにマイナスねじそのもののデザインの「スクリューテーブル」。みずみずしささえ感じさせる「トマトチェア」。どれもユニークなデザインです。

しかし、彼の代表作といえばやはり未来的な「ボールチェア」「バブルチェア」でしょう。
ボールチェアは彼の初めてデザインした作品ですが、とても40年前にデザインされたとは思えない、宇宙的で独創的なデザインは、モナコのグレース王紀や多くのセレブレティを魅了しました。
また、バブルチェアは天井から吊り下げられているという独特の構造と泡のように透過する透明なプラスチックの表面で、宙に浮いているような感覚を味あわせます。