2018/05/14
ベッドは毎日体を休めるものです。人生の3分の1は睡眠と言われるように、あらゆる家具の中でも特にお世話になる時間が長いものがベッドと言えます。
ベッドのチェックっポイントは、サイズやデザイン、マットレスのタイプなどたくさんあります。
①ヘッドボード
ヘッドボードはベッドのデザインを決める重要な部品です。
また、マットレスの上に座って背もたれとして使用する場合もあり、ベッド選びの重要なチェックポイントになります。
背もたれとして使う場合は、ヘッドボードがレザー張地になっており中にクッションが入っているようなベッドがお勧めです。
また、携帯電話の充電や就寝前の読書のためにクリップライトを付ける場合に便利なのがコンセント付きのヘッドボードです。本などを置いておくための棚付タイプも実用的で人気のタイプです。
②スノコ
スノコはマットレスを支える役割を果たします。
通気性を重視したスノコ構造を選ぶことでマットレス内の湿度を逃がし快適に過ごすことができます。
③脚
床からフレームまでの高さを決めるのがベッド脚の長さです。ベッド脚が長いと、ベッド下に収納ボックスなどをしまうことができ、寝室のスペースを有効に使うことができます。
また、ベッド下にはホコリが溜まりやすくハウスダストアレルギーやアトピー性皮膚炎の原因になります。
そのため、ベッド下に掃除機のヘッド部分が入るくらいの高さのベッドを選ぶことお勧めします。
④フットボード
ヘッドボードの反対側についているのがフットボードです。
フットボードに高さがある場合、マットレスがずれにくいという利点があります。
ただ、最近はフットボードなしタイプのベッドがほとんどです。フットボードがないことで、すっきりしたデザインになり、ベッドメイクも楽です。
ベッドのサイズはデザインによっても多少変わりますが、マットレスのサイズがある程度決まっているため下の表のサイズが一般的です。
幅は、使用人数によって変わりますが、長さは身長に基づいて考えるのがよいでしょう。
背が高い方は210cmのベッドフレームを選ぶことをお勧めします。
寝室の広さから設置可能なベッドの最大サイズを把握しましょう。
また、ベッド以外に置きたい家具の大きさを考慮に入れて計算をする必要があります。
ベッドと収納家具の間には、人が通れる幅分を確保する必要があります。
通路幅は最低でも75cmは必要で、更に引き出しや開き戸式の収納家具である場合は、その分の余裕なスペースも必要になります。
ベッド選びで最も重要なポイントはマットレス選びです。マットレスの種類は大きく分類してボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの2種類に分類されます。
ポケットコイルマットレスは、ボンネルコイルマットレスと異なりスプリングが独立しているため点で体を支えるような構造になっています。
人間は、横になると頭が8%、胸部33%、腰分44%、脚部15%の重みが加わります。
マットレスが柔らかすぎる場合は、体がマットレスに沈み込んでしまうため安定せず、就寝中も筋肉で体を支えるため疲れが溜まります。逆に硬いマットレスを選ぶと腰や肩が圧迫されしびれが発生します。体圧が分散するように、ポケットコイルマットレスを選択することを勧めます。
構造
マットレス内のコイルを布で包んで独立させた状態で並べたものです。
不織布に包まれたスプリングが配列されている内部構造です。
構造がボンネルコイルマットレスよりも複雑になるため価格も高くなります。
特徴
画像のように荷重がかかった部分だけ沈み込むのがポケットコイルマットレスの特徴です。
ボンネルコイルマットレスは、コイルが連結されているため全体的にスプリングが沈みこますが、
ポケットコイルマットレスのスプリングは各々のバネが独立しているため点としてクッションが機能します。
機能
点で支える構造のポケットコイルマットレスは、荷重がかかる部分だけが沈みこむので、背骨が湾曲することなくまっすぐな寝姿勢を維持することができます。
構造と特徴
ボンネルコイルマットレスは、渦巻き状のコイルを縦横に連結させた構造になっています。
ポケットコイルマットレスと異なり荷重がかかると全体が沈み込むような構造になっています。
そのため、安価ながら就寝時の快適性はポケットコイルマットレスに劣ります。
機能
ボンネルコイルマットレスの構造上、寝姿勢をまっすぐに維持することができません。
そのため、睡眠時の背骨は湾曲したような状態になってしまいます。
体は寝姿勢を適正に保とうとするため、筋肉がリラックスできず疲れが取れにくくなります。
2週間に1回程度のペースで、マットレスを乾燥させましょう。
マットレスをベッドフレームから降ろして、風通しの良い窓際などに立てかけて置くことで、
内部にたまった湿度が下がりマットレスをメンテナンスすることができます。
また、3か月に1回程度のペースでマットレスの表面と裏面をローテーションさせましょう。
マットレスの荷重がかかる場所を分散させることによって、内部のスプリングのへたりを遅らせることができます。
フレームはライフスタイルとデザイン性を考慮して選択する必要があります。
例えば、ベッド上でテレビやDVDを見る機会が多い方は、ヘッドボードがクッション構造になってるタイプや、リモコンを置くための棚板が付属しているタイプが便利です。
ご自身のライフスタイルから考えて、ベッドをどのように使うかを一度考えてみましょう。
ベッドの脚は、高いものよりも低いものの方が圧迫感がなく部屋を広く見せることができます。
しかし、ベッド下にはホコリが溜まりやすく掃除機のヘッドが入るくらいの高さがあったほうが実用的です。
また、寝室のスペースがあまり広くない場合は、ベッド下に収納ボックスなどを入れることができる高さの脚があったほうがよいでしょう。
ヘッドボードはベッド上でどのように過ごすかで求められる機能が異なってきます。
例えば、就寝前にベッドで読書をするような場合には、灯りを設置できるコンセントや本をしまえる棚板があると便利です。
また、ゆったりとテレビやDVDを鑑賞する機会が多いかたは、ヘッドボードにクッション素材が入ったものがお勧めです。背もたれとして使用できリラックスした姿勢を維持できます。
木製
木製ベッドは、北欧系などナチュラルなインテリアスタイルにマッチします。
無垢のフローリングの住宅などに最適です。
レザー
木枠フレームにクッション材をはさみ、レザーで覆ったベッドフレームです。
モダンなインテリアに良く合い、スタイリッシュで都会的な印象を与えます。
スチール
シンプルなデザインのスチール製フレームベッド。
カフェ風インテリアやヴィンテージ系など武骨な印象を与えるインテリアに最適です。
2人で一つのベッドを共有する場合、ダブルやクイーンといった大型サイズのベッドを選びがちですが、この点について再検討してみてはどういでしょうか。
2人が同じベッドで寝る場合、就寝時間の違いから相手の寝返りでベッドの振動が伝わってきます。
これによって安眠が妨げられる場合があり、お互い気を遣わなくてなりません。
また、体格の異なる男女が同じベッドでなる場合、体重の重たい男性側のマットレスが女性側よりも深く沈み込みます。
シングル2台を連結してクーインベッドのように使用することで、こういった問題を解消することができます。
ベッド選択の際に、フレームがぴったりとくっつくタイプのベッドであれば、この方法が採用できます。