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ミッドセンチュリーの家具

愛され続けるミッドセンチュリーの家具たち

「mid-century」とは「世紀の半ば」という意味。
インテリアの世界では、1940年から60年代に主にアメリカで作られた家具のことを差します。
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ミッドセンチュリーのインテリアが生まれた背景

第二次世界大戦が終結したのち、多くの若者が家庭を持ち、住宅を求めたために、家具の需要が急増しました。
その需要に応えるため、それまでの装飾の多い伝統的な家具ではなく、合理的で大量生産が可能なものが必要になったのです。

また、戦争の経験によって産業技術が発展していたため、プラスチックや軍事用に開発された金属など、新しい素材が取り入れられるようになりました。
それまで家具のデザインといえば直線の組み合わせのものがほとんどでした。
それに対して、ミッドセンチュリーのデザイナーたちは戦争によって向上した新技術を使って、より自由な造形に取り組み、曲線を多用したデザインを次々と生み出していきました。
チューリップチェアチューリップチェアの詳細はこちら


チューリップテーブルチューリップテーブルの詳細はこちら
そうやって生まれた軽やかで合理的な家具は、またたく間に世界に広がり、デンマークやフランスなどでも数々のデザイナーが誕生したのです。


ミッドセンチュリーインテリアの特徴

ミッドセンチュリー家具は、大胆な配色、美しい曲線が特徴だといえます。
装飾的な要素を排し、合理性・機能性を重視したそのデザインは、シンプルなフォルムが追及され、素材の特性を最大限生かしたものになりました。

例えば1959年にデザインされてから今もなお愛されているアルネ・ヤコブセンの名作「アントチェア」
このチェアは、3次元に成型された合板の持つ反発・クッション性を活かして、シンプルなフォルムにもかかわらず、快適な座り心地を実現しています。
アントチェアアントチェアの詳細はこちら


こういった、デザインだけにとらわれない機能美こそが、半世紀上もたった現在でもミッドセンチュリーの家具が愛され続けている理由なのです。

日本でもミッドセンチュリー系インテリアを上手に取り入れてコーディネートされる店舗や住宅は多数あります。


ミッドセンチュリーの代表的なデザイナーたち

ミッドセンチュリーを代表するデザイナーを紹介していきます。
こちらの記事でも『ミッドセンチュリーのデザイナー』を紹介しています。

チャールズ&レイ・イームズ

インテリアに興味がある人なら一度ならず「イームズチェア」の名前を耳にしたことがあるはず。
もともと建築家であったチャールズ・イームズは、妻・レイとともに合板を使った家具製作に取り組み、数々の名作を生みだしました。
イームズの作った家具はミッドセンチュリーの代名詞ともいえます。
アームシェルチェア DARアームシェルチェアDARの詳細はこちら


サイドシェルチェアサイドシェルチェアの詳細はこちら


ラウンジチェアラウンジチェアの詳細はこちら


エーロ・サーリネン

フィンランド生まれで幼少期にアメリカへ渡ったサーリネンは、同僚だったチャールズ・イームズとともに「オーガニックチェア」を発表し、注目を集めました。
美しい円形が印象的な「チューリップ」シリーズは、シンプルながら機能美にあふれ、現在も世界中で愛され続けています。
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チューリップチェアチューリップチェアの詳細はこちら


ル・コルビジェ

20世紀を代表する建築家であるコルビジェは、絵画や彫刻などでも多くの作品を残し、近代のダヴィンチとも称されています。
そのコルビジェが生み出した家具は他のミッドセンチュリーのデザインとは一線を画し、直線で構成されたものが多いのが特徴。

人体各部の比率を数学的に解析した「モジュロール」にのっとってデザインされた家具は、美しい機能美であふれています
LC3LC3の詳細はこちら


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エーロ・アールニオ

一度見たら忘れられない近未来的なチェアを生み出したアールニオはフィンランド・ヘルシンキ生まれ。
プラスチックを多く利用した、既成概念にとらわれない斬新なデザインの家具は、多くの美術館に永久コレクションされています。

代表作である「ボールチェア」はキューブリックの代表作・映画『2001年宇宙の旅』で起用され、注目を集めました。
アイボールチェアアイボールチェアの詳細はこちら


ハンギングバブルチェアハンギングバブルチェアの詳細はこちら


ウームチェアウームチェアの詳細はこちら


ミッドセンチュリー家具のある暮らし

優れたデザインの家具の本当の良さは使ってみて分かるもの。
ミッドセンチュリーのデザインの本質は、その機能美にあります。

ミッドセンチュリーの家具はハードルが高いと思われがちですが、取り入れ方によっては他のインテリアとなじませることも、目を引くアクセントにすることもできます。
見て良し、触れて良し、使って良しのミッドセンチュリーの家具のインテリアへの取り入れ方を、実例とともに紹介します。

インテリアに溶け込むミッドセンチュリー

エーロ・アールニオのウームチェアをリビングの中心的存在にしたインテリア。
ラグや壁のブラウンとあわせることで、違和感なく溶け込んでいます。
ウームチェアウームチェアの詳細はこちら


ダイニングチェアとしてイームズのアームシェルチェアを使用。
脚が木製のものを選ぶことでフローリングともよく馴染み、あたたかい雰囲気になります。
シェルアームチェア DAWシェルアームチェア DAWの詳細はこちら


ハリーベルトイヤのダイヤモンドチェアをリビングに使用。
一見座り心地が固そうに思えますが、計算しつくされたワイヤーの曲線が体の線にフィットし、とてもくつろぐことができます。
ダイヤモンドチェアダイヤモンドチェアの詳細はこちら


アクセントになるミッドセンチュリー

勉強机の椅子としてシェルチェアを使用。
本物のデザインを取り入れることで子ども部屋もグッとおしゃれになります。
座面がファブリックのものは長時間座ってもベタついたりせず快適です。
イームズDSWイームズDSWの詳細はこちら


一度見たら忘れられない唇の形をしたボッカソファ。
ビビッドな赤はインパクト大です。リビングなどに置いてインテリアのポイントにしてみてください。
ボッカソファボッカソファの詳細はこちら


いかがでしたか? 
お部屋にひとつ、本物のデザインを取り入れることでグッと上質な空間を演出することができます。

まずはチェアひとつから、ミッドセンチュリーの家具とともに暮らしてみてはいかがでしょうか。
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