玄関はその家の顔。・・・とは言うものの、マンションの場合は狭いので、すぐに散乱しがち。
顔が狭く汚いのでは、目もあてられません。

マンションは全体的に収納に不足しがちですが、最も収納不足に陥るのが玄関ではないでしょうか。
みなさん同じことで困っておられるようで、ネットの相談コーナーにもけっこうあったりするのです。
でも、よせられた答えが、
「A：靴を減らせばいい」
笑えるような笑えないような・・・。捨てられるなら、最初から相談しないワケで。

実際、マンションの玄関収納についての適切なアドバイスは、なかなか見つかりません。
日曜大工的なものも、かなり無理矢理感がありますし、ましてや「靴を壁に下げる」だなんて。

本当に、マンションの玄関収納不足を解決する良い方法はないのでしょうか？

まず、普段履く履物を家族分、数えてみましょう。
旦那様：
革靴×2　サンダル×1　スニーカー等普段履き×2　雨靴×1＝計6足
奥様：
パンプス系×4　サンダル×1　普段履き×2　雨靴×2＝計9足
お子様
通学靴×1　普段履き×2　お出かけ靴×1　雨靴×1＝計5足×人数

なんと普通に20足。お子様が2人なら25足！
シューズボックスの幅が75cmとして4足収納。段数が6段あれば24足でギリギリもギリギリ。
靴を2段重ねにできるグッズを使えば、40足入る計算ですが、雨靴、冬用の長靴もあります。
お父さんのゴルフバッグが入る隙間なんかありませんとも。とてもとても。

玄関周りに60cmのスペースがあれば、こちらを置いていただけば済む話なのですが。

マンションの玄関周りは、背高の家具はおススメできません。
地震で倒れた時に、唯一の出口を塞いでしまうからです。
その点で、腰高のこの家具は、いいですね。
入り口正面であれば、ニッチができたようで素敵です。

そんな隙間もない、という場合は、靴1足の面積があれば、×5倍に増やせるスチールラック。

これだけで、だいぶ悩みは解消されますが、足りないならさらに7段も。

もちろん、中でも使えます。
玄関周りが狭いのは、タタキだけではありませんから。

デザイン性重視なら、こちらはいかがでしょう？

高さは7段で114cm。邪魔にはなりません。

それでも夏はまだいいのです。それぞれの靴が浅い（高さが低い）ですから。

冬になれば、履物は、いっきにボリュームアップ！

こうやって考えると、どこのマンションの下駄箱も、まるで女性のブーツの存在を忘れているかのようです。

そこで、冬には冬のピンチヒッター。これ、おススメです！

奥行きは、ミニマムの23cm。
ブーツスタンドいらずで、2足まで立てておくことができます。
しかも‥‥‥！

座って履ける！

マンションの玄関の床は、平均15cmと低いですから。実はブーツは履きにくいんですよね。
サイズが、ちょいキツだったりしたらサイアク！

その点で、この絶妙の高さ！
もう、冬の玄関の必需品でしょう。

夏は夏で4足を収納。下に雨靴を入れれば6足まで。傘は3本。
ホント、よく考えられています。
軽量なので、簡単に移動できますから場所を選びません。

女性は、平均として10.5足の靴を持っている、という調査結果がありますが、これは雨靴とか、冬用のブーツやサンダルを含まない数ですから、実際には15足はお持ちでしょう。

女性にとって、靴はファッションです。
ファッションなら、下駄箱がクローゼットに仲間入りしてもいいのでは？

まさか。と思われるでしょうが、これがけっこう現実的です。
テレビの「有名芸能人のお宅拝見！」みたいな番組で、靴のコレクションをクローゼットに持って来ているのをご覧になったことはありませんか？

では、なぜ場所の足りないマンションで、下駄箱がクローゼットに入らないのか？
ルーバー扉の下駄箱は、いかにもクローゼットに合いそうですが・・・？

理由は2つ。
土がついているから。もうひとつは、匂いでしょう。

しかし、匂いについては多くの人の勘違いです。
そうでなければ、「家の顔」である玄関になど置けません。
最近の消臭剤は、極めて優秀ですから、その心配は杞憂というものでしょう。

では、土は？
これも簡単。箱に入れて持ち込めばいいことです。
下駄箱にちょうどいい大きさの箱は、100円ショップでだって売っています。

下駄箱は、幅も奥行きも他のチェストより、ずっとコンパクト。
季節事の入れ替えもあるわけですから、クローゼット・デビューする資質は十分。
お出かけの際の衣装とのコーディネイトも、いちいち玄関と往復する必要がなくなります。

これで玄関収納もバッチリ！

なお、靴のボックスには乾燥剤を入れることも忘れずに。
湿気は靴の大敵です。

あ・・・・。お父さんのゴルフバックのこと、すっかり忘れてました・・・。